日ごろ仕事やプライベートの中で普段何気なく見過ごしていることに一瞬視点を傾けてみるとそこには様々なことが存在しています。東京院のスタッフが、そんな新たな発見や考えたこと、感じたことを素顔のままで語ります。
「一富士 二鷹 三茄子」といえば吉夢の代名詞。子供の頃父に、この言葉を3回唱えて眠れば良い初夢が見られると教えられ、大きな声で3回唱えていたのを思い出します。
この「一富士 二鷹 三茄子」。語源は様々あるようです。
(1) 最高の成功者、江戸幕府を開いた徳川家康の隠居地である、駿河の名物を並べたという説。
(茄子のあと「四扇」・「五煙草」「六座頭」と続くといいます。)
(2)徳川家康が、駿河の高いものを順にあげたという説。「一、富士山」・「二、愛鷹山(あしたかやま)」・「三、初物(その年の最初の収穫品)の茄子の値段」
(3) 有名な仇討である、曽我兄弟と赤穂浪士。曽我兄弟は“富士”の裾野での事件の為「一富士」。赤穂浅野家の紋所は“鷹の羽”で「二鷹」。二つの事件とも、事を“成す「三茄子」”ことが出来た縁起にあやかるとの説。
(4) (3)を基にした歌舞伎の宣伝として広まった説。
単に「無事(富士)高き事を(鷹)成す(茄子)」の語呂合わせだとの説等など・・・。いずれにしろ江戸期に広まった風習のようです。これがもし、広告だったら凄い成功例ですよね。
それではここで、こんな小咄を・・・。
「この野郎!やっと見つけたぞ、ちくしょうめ、金返せ!」
「何ですぅ?旦那ぁ、えらい剣幕で?」
「盗人猛々しいとはおめぇのこった!さぁ、きりきり金を返しやがれ!」
「待ってくんねぇ、いってぇどうしたんで?」
「おめぇから買った、七福神図の紙を枕にひいて寝たら、これがどうでぇ、正月早々、夢の中で福神のくせぇしやがって大喧嘩だ。こんな縁起の悪いこたぁねぇ。判ったらきりきり銭を返さんかい!」
「判った旦那、ところで旦那は寝相は良い方かい?」
「てやんでぇ、こちとら江戸っ子でぇ、勝手きままに眠るってもんだ」
「そりゃぁ、いけねぇ。帰って紙を見てみねぇ。」
「どうだってんだよ?」
「枕の下で、紙(神)が揉めてるよ。」
お後がよろしいようで。皆さんはどんな初夢を見るのでしょう。