日ごろ仕事やプライベートの中で普段何気なく見過ごしていることに一瞬視点を傾けてみるとそこには様々なことが存在しています。東京院のスタッフが、そんな新たな発見や考えたこと、感じたことを素顔のままで語ります。
今回は「江戸しぐさ」について、お話したいと思います。
「江戸しぐさ」は、江戸町民の気質であり、お互いが社会生活を送るうえでの知恵であり、ルールでもありました。江戸っ子は、自分を磨き、また相手を思いやる事を第一義としました。その様子が「江戸しぐさ」から窺うことが出来ます。
「傘かしげ」
雨の日にすれ違う時、お互い傘を外側に傾け、ぶつからないようにすれ違います。
「肩引き」
狭い往来ですれ違う時、ちょっと会釈をし、肩を引いてすれ違います。
「かに歩き」
肩引きでも、すれ違うことが出来ないほど狭い路地では、お互いが、かに歩きをしてすれ違います。
「腰浮かし」
狭い舟の上で腰掛ける時、一人でも多く座れるよう皆が腰を浮かせて、拳一個分つめていき、席を空け譲り合っていました。
「お心肥やし」
教養豊かでなければならないということ。ここでいう教養は、読み書き算盤のほか、人格を磨くことが何よりも大切だという意味合いが強く込められています。
「うかつあやまり」
足を踏まれたら、ぼんやりしていて踏まれた側も悪いので「うっかりしていました」とあやまります。
私たち現代人も、江戸の人々に習って相手を思いやり、粋に振舞いたいものです。
「すみません。」
「いいえ。こちらがうっかりしていました。」
なんてやりとりは、端から見ていても素敵ですし、気持ちがいいですよね。